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妹背山道行[いもせやまのみちゆき]

求女[もとめ]を挟んで、杉酒屋の娘お三輪と、橘姫のふたりが繰り広げる恋の鞘当の道行です。

対照的なふたりが、求女をめぐって恋の争いを見せる物語となっています。

お夏狂乱[おなつきょうらん]

恋人清十郎の死で気のふれたお夏がみせる哀愁漂う舞踊劇です。

哀愁に満ちたドラマチックな展開の演目として、日本舞踊の人気演目と言えます。

お光狂乱[おみつきょうらん]

常磐津『お光狂乱』は、『お染の七役』の道行を書き直したものです。

『お夏狂乱』と並んで、恋人を失った女性の狂乱物の代表的な曲に挙げられます。

雷船頭[かみなりせんどう]

船頭は、隅田川のいなせな若者の象徴として登場しますが、ときには、船頭を、女船頭とする場合もあります。

最後の踊り地に向けて、奇想な展開をみせる演目です。

別名では、『夏船頭』 とも呼ばれます。

勢獅子[きおいじし]

山王祭の御神酒所前で、鳶頭や芸者の手古舞、若衆たちが集まる中で踊る仕抜き形式がとられることが多い演目です。

葛の葉[くずのは]

享保十九年(1734)大阪竹本座初演の『蘆屋道満大内鑑』[あしやどうまんおおうちかがみ]四段目の道行をさして、通称『葛の葉』。 これを独立させたもの。

独楽[こま]

浅草寺[せんそうじ]の境内の独楽売りが、独楽の由来を語り、独楽を使う振りを踊ると、 いつしか独楽売りが独楽そのものに変身してしいます。

江戸の風俗を舞踊化した演目ですが、独楽売りが独楽に変身するという独特の発想が親しまれ、 今日では多くの日本舞踊流派で踊られています。

蝶々娘[ちょうちょうむすめ]

この演目は、宿下がりの屋敷娘たちの様子を描写した踊りです。

屋敷娘とは、 大名の奥方に仕える女性のことをさしていいます。

大名の奥は、自由に外出などが許されることがなかったので、休暇中、実家に戻ったとき、芝居を見に行く事が、 屋敷娘たちの最大の楽しみだったと言われています。

この演目は、本来『屋敷娘』 [やしきむすめ]とよばれていますが、曲中蝶とたわむれるシーンがあることから、別称として『蝶々娘』と呼ばれるようになりました。

釣女[つりおんな]

『釣女』は、松羽目舞踊の人気演目で、海外公演でも、しばしば上演されています。

そのコミカルなストーリー展開が、受け入れられる要因と言われています。

年増[としま]

駕籠[かご]から出てきたほろ酔い気分の主人公が、酔った勢いから、男との馴れ初めや、恋の鞘当、いさいかいを仕方話で踊る、 という趣向の演目です。

この主人公の女性をさして年増といっているのですが、当時は二十代になると年増といっていましたので、 現代とはかなり感覚が違うのだと思います。

夏船頭[なつせんどう]

『雷船頭』[かみなりせんどう]とも呼ばれるこの演目では、船頭は、隅田川のいなせな若者の象徴として登場しますが、ときには、 船頭を、女船頭とする場合もあります。

最後の踊り地に向けて、奇想な展開をみせる演目です。

双面[ふたおもて]

双面とは、もともと歌舞伎のなかで、

「恨みを持ったものの霊魂が、そっくり同じ扮装で登場し祟ろうとする。そこで神仏の力によって、本性が見顕される。」

という種類の舞踊をさしていうものです。

双面水照月[ふたおもてみずにてるつき]

今日、双面[ふたおもて]と言えば、この双面水照月[ふたおもてみずにてるつき]をさしていうくらい、有名な曲です。

もとは、金にも女にも目がないという、悪徳かつ破廉恥で堕落した坊主である法界坊の芝居、『隅田川続俤』 [すみだがわごにちのおもかげ]の大切で、終幕にあたる曲です。日本舞踊では、これを独立させて上演します。

将門[まさかど]

この舞踊は、七人の影武者を置いた不死身の将門が、呪文とともに飛んできた矢にこめかみを射られ、落命したとの伝えの後日譚、 として構成されています。

蝦蟇[がま]の妖術を使うという、将門の娘「滝夜叉姫」と、源頼信の命を受けた大宅太郎光圀のふたりが登場する物語。

松廼羽衣[まつのはごろも]

明治三十一年五代目尾上菊五郎が初演した当時は、長唄と常磐津の掛合いの曲でしたが、その後常磐津が独立し、その際曲名も現在の 『松廼羽衣』となりました。

もちろん、曲名通りにこの曲は、よく知られている羽衣伝説がもととなっています。

身替座禅[みがわりざぜん]

能『花子』[はなご]を移した松羽目物のひとつです。

初演以降、七代目坂東三津五郎と六代目尾上菊五郎のコンビが好評で再演を繰り返し、尾上菊五郎家の新古演劇十種に加えられた、 という演目です。

内容は、男の浮気を、女房にしっかりと押さえられてしまう、という男性には怖いお話となっています。

三つ面子守[みつめんこもり]

子供の子守が赤子に見せる、という設定で、三種類の面をかぶり替えながら、三役を踊り分ける趣向の曲です。

江戸時代には、子守は、少女の職業となっていた時代背景があります。

戻駕[もどりかご]

ふたりの駕篭かき、東の与四郎と浪花の次郎作とが、島原から禿を乗せての戻駕、禿を相手にそれぞれ、江戸と大阪の自慢と廓話をします。

実は、東の与四郎は、真柴久吉であり、浪花の次郎作は石川五右衛門であることが見顕しとなり、立回りを見せる、 という大胆な飛躍のストーリー展開が魅力の顔見世舞踊です。

紅葉狩[もみじがり]

舞台は、信州戸隠山の山中。

花道より登場する平維茂[たいらのこれもち]と従者二人は、上臈[じょうろう]たちの紅葉狩に引き止められます。場所を移して、 女たちにもてなされる平維茂[たいらのこれもち]と従者二人の一行でしたが、更科姫の踊りが佳境に入る頃、寝入ってしまうのでした。

屋敷娘[やしきむすめ]

屋敷娘とは、 大名の奥方に仕える女性のことをさしていいます。

大名の奥は、自由に外出などが許されることがなかったので、休暇中、実家に戻ったとき、芝居を見に行く事が、 屋敷娘たちの最大の楽しみだったと言われています。

この演目は、そんな彼女たちの様子を踊りにしたものです。