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蝶々娘[ちょうちょうむすめ]

この演目は、宿下がりの屋敷娘たちの様子を描写した踊りです。

屋敷娘とは、 大名の奥方に仕える女性のことをさしていいます。

大名の奥は、自由に外出などが許されることがなかったので、休暇中、実家に戻ったとき、芝居を見に行く事が、 屋敷娘たちの最大の楽しみだったと言われています。

この演目は、本来『屋敷娘』 [やしきむすめ]とよばれていますが、曲中蝶とたわむれるシーンがあることから、別称として『蝶々娘』と呼ばれるようになりました。

花道から登場した屋敷娘は、「千草も野辺の」で花道で可愛らしく踊ると、舞台に出て「過ぎし弥生の」からクドキとなります。 すてきな男性を思い出してのしっとりとした踊りを見せたら、「恋に弾む」からは、花びらを集めてつくった毬をつく、手毬唄[てまりうた] を見せます。

「花に来て」で秋の蝶が菊に戯れ遊ぶ姿を、扇で追てたわむれる踊りです。(『蝶々娘』と別称されるているのは、 この部分が由来となっています。)

片肌脱ぎに鈴太鼓を持って「色という字は」から、踊り地となり、「げに月ならば」からのチラシを見せた後、幕切れで、 夕暮れの道を屋敷へと戻っていきます。

 

【基礎データ】

■天保十年(1839)三月、江戸河原崎座初演

■『四季詠○い歳』[しきのながめまるにいのとし]四変化のうち、秋の部

■作詞:三代目並木五瓶[なみきごへい]

■作曲:長唄:杵屋三五郎[きねやさんごろう]、常磐津:五代目岸澤式佐[きしざわしきさ]

■初演時は、長唄と常磐津の掛け合いで演奏されたが、現在はそれぞれ独立して単独演奏

『屋敷娘』 [やしきむすめ]ともいう

■上演時間:およそ16分

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