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喜撰[きせん]
『六歌仙容彩』[ろっかせんすがたのいろどり]のひとつである、『喜撰』[きせん]は、平安時代の名僧喜撰法師をかり、 江戸に置き換えて踊る演目です。
『六歌仙容彩』[ろっかせんすがたのいろどり]にあるように、もと小野小町をめぐって思いを打ち明けるが、その恋は成就しない、 という変化舞踊のひとつだけに、喜撰法師は、粋な坊主という役柄に仕立てられています。
「世辞で丸めて浮気でこねて」と軽妙な調子で、桜の枝を担ぎ、花道から登場し踊ります。
本舞台で、茶汲み女・お梶にみとれて茶碗を落としてしまった喜撰は、「わたしゃお前の政所」とふたりでクドキの踊りに移ります。
この茶汲み女・お梶が、小野小町のモドキとなっています。
最後は、花道から大勢のお迎え坊主が出て住吉踊りとなり、喜撰は両肌脱ぎ[もろはだぬぎ]から悪身の振り、中央で合掌で終わります。
また、同じ『六歌仙容彩』 [ろっかせんすがたのいろどり]から独立して上演されるようになった演目に、『文屋』[ふんや] があります。
■天保二年(1831)江戸中村座初演
■作詞:松本幸二[まつもとこうじ]
■作曲:長唄は十代目杵屋六左衛門[きねやろくざえもん]、清元は初代清元斎兵衛[きよもとさいべえ]
■変化舞踊『六歌仙容彩』 [ろっかせんすがたのいろどり]のひとつ
■上演時間:およそ24分
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