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独楽[こま]
浅草寺[せんそうじ]の境内の独楽売りが、独楽の由来を語り、独楽を使う振りを踊ると、 いつしか独楽売りが独楽そのものに変身してしいます。
江戸の風俗を舞踊化した演目ですが、独楽売りが独楽に変身するという独特の発想が親しまれ、 今日では多くの日本舞踊流派で踊られています。
初代市川猿之助が踊ったものを、二代目市川猿之助(=猿翁[えんおう])が上演しようとしたところ、台本・曲が紛失して見つからず、 新作した、といわれています。「猿翁十種」のひとつとなっている演目です。
語りだしは「賑わいは花の東の浅草寺」。花道から登場の独楽売りは、「使う品は大独楽小独楽」との売り声で、「回らば回れ門札も」 との”回るもの尽くし”で踊ります。
「そのその独楽の始まりは」と、舞台で売 り物の口上を踊り始めます。
独楽のはじまりの物語を語り終えると、独楽を回す踊りが続きます。
その後廓遊び・百回りを踊りながら引き抜いて、独楽へと変身してしまいます。
最後は自らが独楽となって、刃渡りを見せてぐるぐると回り幕、となります。
■昭和三年(1928)九月、歌舞伎座初演
■作詞:木村富子[きむらとみこ]
■作曲:常磐津文字兵衛[ときわづもじべえ]
■上演時間:およそ23分
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【日本舞踊】演目選:か行 ,
常磐津[ときわず] ]