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お夏狂乱[おなつきょうらん]
恋人清十郎の死で気のふれたお夏がみせる哀愁漂う舞踊劇です。
哀愁に満ちたドラマチックな展開の演目として、日本舞踊の人気演目と言えます。
作者の坪内逍遥は、江戸の歌舞伎舞踊の美点を取り入れながらも、新時代の日本舞踊をつくりだすことを意図していた、と言われています。
『お夏狂乱』もそのひとつです。
舞台装置のデザインや、古い狂乱物の決まりの改訂など、多くの工夫が施されています。
恋人清十郎を失って狂乱したお夏は、里の子供たちの悪戯で、清十郎がいると勘違いさせられたり、馬士や巡礼の老夫婦とのからみもある。
最後には、巡礼の老夫婦を見て、清十郎ではないかと、男の笠に手をかけて確かめたりもする。
哀愁に満ちた演目となっています。
■大正三年(1914)九月、帝国劇場初演
■作詞:坪内逍遥
■作曲:二代目常磐津文字兵衛[ときわずもじべえ]
■上演時間:およそ45分
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