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釣女[つりおんな]

『釣女』は、松羽目舞踊の人気演目で、海外公演でも、しばしば上演されています。

そのコミカルなストーリー展開が、受け入れられる要因と言われています。

とある大名が妻を授かろうと、太郎冠者を連れ、西宮の戎[えびす]神社に詣でます。

願いを込めて夜籠りして祈ると、霊夢によってふたりに、釣竿が授けられます。

大名はその釣竿で、美しい上臈[じょうろう]を釣り上げ、一方太郎冠者は、ふた目と見られぬ「河豚[ふぐ]に等しき醜女[しこめ]」 を釣り上げてしまう。仰天する太郎冠者に対して、「そりゃつれないぞえ 太郎冠者殿」といって、醜女[しこめ]はクドキの踊りをみせる。

大名は、美女と踊り始めるのに対し、ひょうたんの酒で祝言を勝手にやりはじめる醜女[しこめ]に辟易とする太郎冠者。 このあたりのコントラストは、おかしみを上手に演出しています。

幕切れの手法は、いろいろと変わりますが、太郎冠者が美女を連れて行こうとするのを、大名と醜女[しこめ] が追い回す展開は多くあるパターンです。

■狂言『釣針』[つりばり]に題材を得て、明治十六年(1883)常磐津の素浄瑠璃としてつくられた。

■作詞:河竹黙阿弥[かわたけもくあみ]

■作曲:六代目岸澤式佐[きしざわしきさ]

■舞台としては、明治三十四年七月東京座初演、その時の演目名は『戎詣恋釣針』[えびすもうでこいのつりばり]

■上演時間:およそ40分

 

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