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隅田川[すみだがわ]

能の『隅田川』からとった作品群を隅田川物と言う場合がありますが、この曲はその代表的な作品です。

また狂女ものの代表作とも言われていて、たびたび上演されて親しまれている演目でもあります。

班女の前[はんにょのまえ]が、我が子梅若丸をさらわれてしまい、諸国を放浪して探すうちに狂ってしまいます。 やがて隅田川にたどりつくと、船頭から我が子梅若丸の死を聞かされ悲しみ、子供の菩提を弔う、という筋立てとなっています。

船人の案内で梅若塚と名づけられた、我が子梅若丸の墓へとたどり着いた狂女・班女の前[はんにょのまえ]は、 その塚にすがりついて泣き崩れ嘆きます。激しい踊りの後、ふたたびゆっくりと塚に近づき、泣きながらすがりつくのです。この姿に舟人もまた、 涙するのでした。

能の名曲を移した気品の高さをも保ちながらも、芝居色の濃い舞踊となっており、情感たっぷりの踊りが展開されます。

■明治四十一年(1908)、作詞:条野採菊[じょうのさいぎく]・作曲:二代目清元梅吉[きよもとうめきち]でつくられた。

■大正八年(1919)九月、二代目市川猿之助(猿翁[えんおう])が、歌舞伎座で舞踊劇化した演目

■今日の振り付けでは、昭和二十八年(1953)六代目藤間勘十郎・六代目中村歌右衛門主演のものが主流

■上演時間:およそ45分

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