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蝶の道行[ちょうのみちゆき]
もともとは、古い歌舞伎狂言の中の道行でしたが、義太夫として復曲されたものです。とくに、昭和三十七年(1962) 歌舞伎座での上演以来、人気を集めてブームとなった感があります。
美しい花々が一面に咲き乱れる大和の野辺、置きは
「世の中は夢か現かありてなき蝶となりしが」と唄います。
現世で結ばれなかったふたりが、生前の姿で登場し、ふたりの出会いや共寝をした喜びを踊ります。
死後、蝶となったふたりが、昔をしのび道行する、という幻想的なかたちで進行していきます。
後半は、ふたりとも蝶に化身して狂い、「修羅の迎えはたちまちに」と、地獄の業火に焼かれる責め場となります。
最後には、「夢に見る草の露」で、ふたりは静かに重なり合い息絶えていき、幕となります。
■天明四年(1784)大阪は中の芝居初演、並木五瓶[なみきごへい]作『けいせい倭荘子』の一節
■本名題:『しづの手わざ四季のたわむれ』
■作曲:鶴澤勇造
※現行曲は、文政元年(1818)大阪稲荷境内での人形浄瑠璃以来のもの、と言われている。
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【日本舞踊】演目選:た行 ,
義太夫[ぎだゆう] ]