サイト最新エントリー

年増[としま]

駕籠[かご]から出てきたほろ酔い気分の主人公が、酔った勢いから、男との馴れ初めや、恋の鞘当、いさいかいを仕方話で踊る、 という趣向の演目です。

この主人公の女性をさして年増といっているのですが、当時は二十代になると年増といっていましたので、 現代とはかなり感覚が違うのだと思います。

場面は、隅田川の土手ではじまります。

語り出しは「花の雲鐘は上野か徒夢を」とありますので、桜満開の季節をさしています。

夕方近い時刻に、駕籠からほろ酔い気分の女性がでてきます。酔った勢いから、深川で芸者に出ていた頃に知り合った旦那との、 馴染みを重ねた経緯などを、仕方話として、クドキで踊ります。

のろけた後、駕籠屋を呼んで、男のところへ行こうと急いで立ち上がるところで幕となります。

■天保十年(1839)江戸中村座初演

■本名題『花翫暦色所八景』[はなごよみいろのしょわけ]のひとつ

■作詞:三代目桜田治助[さくらだじすけ]

■作曲:五代目岸澤式佐[きしざわしきさ]・四代目常磐津文字太夫[ときわづもじだゆう]

■上演時間:およそ20分

スポンサードリンク