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お光狂乱[おみつきょうらん]
常磐津『お光狂乱』は、『お染の七役』の道行を書き直したものです。
『お夏狂乱』と並んで、恋人を失った女性の狂乱物の代表的な曲に挙げられます。
前段で、船頭と矢場の女が登場します。
鳴り物で登場した狂乱のお光は、「露の涙のかこち草」との詞章で、恋人久松[ひさまつ]に捨てられてからの狂気を踊ります。お光は、 船頭を久松と勘違いして、クドキ「はでな噂を聞いてさえ」と表現します。
そんなお光を不憫に思った船頭と矢場の女は、大山詣りの守り太刀で悪魔払いをするのですが、お光の狂気は治まらず、 走り去っていって幕、となります。
■文化十年(1813)江戸・中村座初演
■本名題『初恋千種の濡事』「はつこいちぐさのぬれごと」
■作詞:三代目岸澤古式部「きしざわこしきぶ」
■上演時間:およそ25分
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