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葛の葉[くずのは]

享保十九年(1734)大阪竹本座初演の『蘆屋道満大内鑑』[あしやどうまんおおうちかがみ]四段目の道行をさして、通称『葛の葉』。 これを独立させたもの。

『蘆屋道満大内鑑』[あしやどうまんおおうちかがみ]は、現代人が見ても、かなり込み入った物語設定になっていると思われます。

この『葛の葉』にあたる四段目は、妻の榊の前[さかきのまえ]を失って悲しみにくれ狂気となった安倍保名[あべのやすな]は、 亡き妻にそっくりの妹:葛の葉姫に出会い、正気を取り戻す、という展開で始まります。

その後、悪右衛門[あくえもん]の狙われて、白狐を救います。この白狐は恩返しのため葛の葉姫になって介抱され、六年の歳月の後、 子も産み暮らしていたが、本物の葛の葉姫が連れてこられたのを知って、子供を置いて、信太の森に去っていくことになります。

『葛の葉』は、この本当は白狐である葛の葉姫が、自身が狐である身を悲しみ、我が子や夫を思って嘆きながらすすみ、 最後には森の奥へと進み、火焔宝珠[かえんほうじゅ]の衣装にぶっ返り、狐の本性を見せて幕、となります。

ちなみに、この白狐と安倍保名のあいだに生まれた子供は、のちの安倍清明になる、という設定です。

安倍清明は、現代では、映画や漫画『陰陽師』として有名になっていますよね。

■上演時間:およそ21分

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