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傾城浅間嶽[けいせいあさまがだけ]

浅間物は、中国の伝説と結びついてできた舞踊ですが、女性の情念の深さが霊魂の執念の深さと重なったかたちで表現され、 恐ろしい姿を演出するものがおおくあります。

この『傾城浅間嶽』[けいせいあさまがだけ]では、小笹巴之丞[おざさともえのじょう]と愛人である傾城奥州[おうしゅう] とで交わされた起請[きしょう](愛の誓いの証文)を焼くと、煙の中から奥州の生霊が現れて、怨みを言う場面が好評となり人気が出ました。

その後、この人気場面を取り入れた曲が作られることとなりました。代表的なものを挙げると、

・常磐津『初桜浅間嶽』[はつざくらあさまがだけ]

・河東節『恋桜反魂香』[こいざくらはんごうこう]

・富本節『其俤浅間嶽』[そのおもかげあさまがだけ]

・清元『初霞浅間嶽』[はつがすみあさまがだけ]

・一中節『夕霞浅間嶽』[ゆうがすみあさまがたけ]

など、数多くありますし、一中節だけでも五曲ある、とも言われています。

■寛政四年(1792)江戸・中村座初演

■作詞:初代桜田治助[さくらだじすけ]

■作曲:初代鳥羽屋里長[とばやりちょう]

■上演時間:およそ30分

また、今日では、『夕霞浅間嶽』[ゆうがすみあさまがだけ]も、数多く上演されています。

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