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連獅子[れんじし]

能の『石橋』[しゃっきょう]を歌舞伎舞踊化した連獅子には、親獅子・子獅子が登場して、前半には見どころとして、 親が子に試練を与えるため、谷底へ蹴落とすシーンが登場します。

親獅子は、子獅子を引き立てるようにして前に進み出て、子獅子を谷底へ蹴落とします。

子獅子はすがりついて甘えてきます。

それでも親獅子はそんな子獅子を、あえて冷たく突き落とすのですが、いつまでも這い上がってこない子獅子が心配になり、 「登り得ざるは臆せしか」といって、実は不安に駆られてしまいます。

落ち込む親獅子は、やがて、川面に映る子獅子の姿を見つけ、驚きから再会の感動を表現します。

後半は、豪快な三味線の演奏に続き、親獅子は白の獅子頭、子獅子は赤の獅子頭で、豪快な毛振りへと移り、最後は正面に向き、 「獅子の座こそ直りけれ」と、正面に堂々とした姿できまって幕切れとなります。

前半の親と子の深い情と激しい子への試練の表現、後半は親獅子・子獅子の息の合った激しくて堂々とした獅子の舞。

このふたつが楽しめる曲ですから、人気曲であることも、納得できます。

 

■文政元年(1861)五月、演奏曲として、つくられた。作詞:河竹黙阿弥[かわたけもくあみ]、作曲:二代目杵屋勝三郎 [きねやかつさぶろう]

■今日のように松羽目物のかたちが整ったのは、明治三十四年(1901)二月東京座、作詞加筆:河竹黙阿弥、作曲: 三代目杵屋正次郎

■能の『石橋』[しゃっきょう]を歌舞伎舞踊化したもの

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