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執着獅子[しゅうちゃくじし]

能『石橋』[しゃっきょう]は、歌舞伎に入ると、女形舞踊と変化しましたが、この執着獅子[しゅうちゃくじし]もそのひとつです。

全体的には、古風でゆったりとした曲となっています。『英執着獅子』 に同じ。

前半は、遊女または姫の姿で登場し、手獅子を持って優美に踊ります。元来は遊女の作品なのでは、と言われてはいますが、 どちらのケースもあります。

後半は、肌脱ぎに、二枚の扇を重ねて毛を垂らす扇獅子に変わります。扇獅子は、目張りだけを入れた化粧を施していて、 隈取りのような化粧ではりません。女形の獅子としての登場となり、たいていの場合は、セリ上げとなります。

二枚扇の扇獅子の場合は、毛振りをしないのが通例でしたが、最近では、毛振りをするケースも出てきましたし、からみの踊り手が、 二人~大勢登場して、獅子を引き立てる場合もあります。

全体としてゆったりとした曲ですので、現代の観客に受け入れられるような工夫が施されてきた、と言えるのかもしれません。

 

【基礎データ】

■宝暦四年(1754)三月、江戸中村座初演

■作詞:藤本斗文[ふじもととぶん]

■作曲:杵屋弥三郎[きねややさぶろう]

別名として、『英執着獅子』 [はなぶさしゅうちゃくじし]とも呼ばれています。

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