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芝翫奴[しかんやっこ]
吉原の遊郭に、主人のお供をしてきた奴[やっこ]がはぐれ、片手に提灯[ちょうちん]を持って、 主人を探してまわる、という設定の舞踊です。上演時間は、およそ15分程度で、とてもシンプルな曲とも言えます。
二代目中村芝翫[なかむらしかん]が踊ったことから、この供奴にことを、『芝翫奴』[しかんやっこ] と呼ばれていますが、『供奴』[ともやっこ] とも言います。
一般に奴[やっこ]の踊りは、たくさんありますが、この供奴[ともやっこ]のように、バレンという腰周りに相撲で言う「化粧回し」 のようなものを、着けて踊る物が多いんです。たいていの場合、勢い良くキビキビと踊ることが持ち味の曲が多いです。
奴詞[やっこことば]という独特の言葉が使われたりする。
また、見得を切るシーンがあり、終幕にあたっては、元禄見得を切ることもあり、独特の見得を堪能したい方には、 ゼッタイおすすめの曲と言えます。
【基礎データ】
■文政十一年(1828)江戸中村座初演
■七変化『拙筆力七以呂波』[にじりがきななついろは]のひとつ。
■作詞:二代目瀬川如皐[せがわじょこう]
■作曲:杵屋三郎助[きねやさぶろすけ]
■上演時間:およそ15分
『供奴』[ともやっこ]に同じです。
ほかに、二代目中村芝翫[なかむらしかん]が踊ったので、『芝翫』[しかん]の名を冠する演目に、『傾城』[けいせい]を『芝翫傾城』 [しかんけいせい]と呼ぶ演目があります。
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