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櫓のお七[やぐらのおしち]

安永二年(1773)に初演の、北堀江人形浄瑠璃『伊達娘恋緋鹿子』[だてむすめこいのひがのこ]の一部が独立してできた演目。

雪の夜にはじまる物語が、途中人形振りを経て、クライマックスの櫓で太鼓を打ち鳴らす場面まで、劇的な展開を楽しめる一曲です。

屋敷娘[やしきむすめ]

屋敷娘とは、 大名の奥方に仕える女性のことをさしていいます。

大名の奥は、自由に外出などが許されることがなかったので、休暇中、実家に戻ったとき、芝居を見に行く事が、 屋敷娘たちの最大の楽しみだったと言われています。

この演目は、そんな彼女たちの様子を踊りにしたものです。

保名[やすな]

安倍保名が、妻 榊の前[さかきのまえ]を亡くして、狂乱して嘆き、春の野辺をさまよう。

美男が狂乱して女性の幻を追う、という曲となっています。

山帰り[やまがえり]

江戸の町から見えた富士山の手前に、富士山に重なるように見えた山を大山といいます。この山は、江戸っこたちの信仰を集めていました。

この演目は、六月二十七日から七月十七日まで許されていた、大山参り(奥の院参拝)の、最後の五日間である盆山に繰り出した、 借金取りから逃れた鳶などの仕事師たちのことを、舞踊化して作られました。

この演目は、その内容から、別に『大山参り』 とも呼ばれます。

雪[ゆき]

上方の地唄舞のなかでも名作のひとつ、と言われている演目です。

詞の中の役割としては尼ですので、手桶を持って舞う演出もあるようですが、芸者姿で傘を使う演出のほうが、多く用いられるようです。

吉原雀[よしわらむすめ]

夏の葦原に群生する「よしきり」という鳥は、その鳴き声の特徴から『葭原雀』[よしはらすずめ]などと呼ばれましたが、 [よしはらすずめ]の音から、転じて「遊郭吉原の冷やかし客」もさして言うようになりました。

この演目には、本名題:『教草吉原雀』[おしえぐさよしわらすずめ]にあるとおり、吉原雀の典型的な姿を踊って見せましょう、 という意味がこめられています。(教草=お手本という意味)