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仲蔵狂乱[なかぞうきょうらん]

初代中村仲蔵[なかむらなかぞう]が初演した事から、この演目は、『仲蔵狂乱』と呼ばれるようになりました。もとは、 江戸の顔見世狂言の中で、一番の中心となる五番目の曲でした。

子を思う父親の狂乱の演目であり、実はこの狂乱は偽狂乱で、娘を守らんが為のものであったというところが、この曲のテーマであり、 見どころである、と言えます。

夏船頭[なつせんどう]

『雷船頭』[かみなりせんどう]とも呼ばれるこの演目では、船頭は、隅田川のいなせな若者の象徴として登場しますが、ときには、 船頭を、女船頭とする場合もあります。

最後の踊り地に向けて、奇想な展開をみせる演目です。

二人椀久[ににんわんきゅう]

大阪の豪商であった椀屋九兵衛[わんやきゅうべえ]は、馴染みを重ねた傾城の松山太夫に入れあげすぎてしまい、 座敷牢に軟禁されたことから発狂した、と言われています。

この日本舞踊では、狂乱した椀屋九兵衛[わんやきゅうべえ]が松山太夫との華やかかりし頃の幻影をみて踊りますが、 やがてはその幻も消え、ひとり舞台上に残され、泣き倒れ伏す、という内容のものです。

俄獅子[にわかじし]

吉原には、八月一日から晴天三十日間、芸者・幇間[ほうかん]が、仮装をして凝った踊りの新曲を見せた年中行事がありました。 それを吉原俄[よしわらにわか]と呼びました。吉原俄は、別に、踊俄とか俄踊りとも呼びました。

この俄獅子は、この年中行事の催しと獅子舞を組み合わせて舞踊化したものです。

この年中行事吉原俄に廓情緒、獅子の狂いを組み合わせたところは、粋と洒落っ気を好んだ江戸っ子気質をよく表している、 と言われています。