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高尾さんげ[たかおさんげ]

近年、六代目尾上菊五郎[おのうえきくごろう]がこの高尾さんげを取り上げて以降、陽の目をみるようになった一曲です。

富本・清元・荻江にも、曲が残ってはいますが、これは、長唄の曲です。

玉兎[たまうさぎ]

月の中に棲んでいると信じられていた兎が、月の中で餅つきをする餅つき踊りを表現した後、 カチカチ山のおとぎ話を舞踊化した踊りが続きます。爺、婆、狸、兎の四役を踊る演目です。

玉屋[たまや]

「玉屋」とは、江戸市中でしゃぼん玉を売り歩いた人をさして言ったことばです。

「玉屋」は新しい商売で、幕末に流行しました。

しゃぼん玉は当時、子供達の遊びとして、人気がありましたので、その情景をとって、風俗舞踊として仕立てられました。

團十郎娘[だんじゅうろうむすめ]

高下駄をはいた男勝りの田舎娘は、近江の美しさを語り、女心をみせて、最後に晒をふってみせます。

『近江のお兼』[おうみのおかね]と呼ばれるこの演目は、通称で『晒女』 と呼びます。市井の日本舞踊家達には、今日この通称の『晒女』 のほうが、通りがよいのかもしれません。

この演目が『團十郎娘』と呼ばれるのは、「色香白歯の團十郎娘」の詞章からきています。

蝶々娘[ちょうちょうむすめ]

この演目は、宿下がりの屋敷娘たちの様子を描写した踊りです。

屋敷娘とは、 大名の奥方に仕える女性のことをさしていいます。

大名の奥は、自由に外出などが許されることがなかったので、休暇中、実家に戻ったとき、芝居を見に行く事が、 屋敷娘たちの最大の楽しみだったと言われています。

この演目は、本来『屋敷娘』 [やしきむすめ]とよばれていますが、曲中蝶とたわむれるシーンがあることから、別称として『蝶々娘』と呼ばれるようになりました。

蝶の道行[ちょうのみちゆき]

もともとは、古い歌舞伎狂言の中の道行でしたが、義太夫として復曲されたものです。とくに、昭和三十七年(1962) 歌舞伎座での上演以来、人気を集めてブームとなった感があります。

土蜘[つちぐも]

能を移した松羽目物であり、新古演劇十種のひとつに数えられる演目です。

前半が、源頼光[みなもとのよりみつ]の館の場面で、後半には、土蜘[つちぐも]退治の場面へと展開します。

釣女[つりおんな]

『釣女』は、松羽目舞踊の人気演目で、海外公演でも、しばしば上演されています。

そのコミカルなストーリー展開が、受け入れられる要因と言われています。

手習子[てならいこ]

おませな町娘が、日傘をさして寺子屋帰りに、のどかな春の陽を浴びながら、蝶を追ったりして道草をする様子を表現した演目です。

着物の肩上げもまだとれないような少女が、恋についてはいっぱしの大人のように踊るさまは、 そのおませさが可愛らしさを引き立ててくれるようです。

年増[としま]

駕籠[かご]から出てきたほろ酔い気分の主人公が、酔った勢いから、男との馴れ初めや、恋の鞘当、いさいかいを仕方話で踊る、 という趣向の演目です。

この主人公の女性をさして年増といっているのですが、当時は二十代になると年増といっていましたので、 現代とはかなり感覚が違うのだと思います。

供奴[ともやっこ]

吉原の遊郭に、主人のお供をしてきた奴[やっこ]がはぐれ、片手に提灯[ちょうちん]を持って、 主人を探してまわる、という設定の舞踊です。上演時間は、およそ15分程度で、とてもシンプルな曲とも言えます。