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鷺娘[さぎむすめ]

しんしんと降る雪の中、鷺の化身である美しい娘が、白無垢姿で傘を差しながら、たたずんでいる。

そんな幻想的なワンシーンから始まる名曲。

日本舞踊【鷺娘】003

 

 

 

 

 

 

晒女[さらしめ]

高下駄をはいた男勝りの田舎娘は、近江の美しさを語り、女心をみせて、最後に晒をふってみせます。

「色香白歯の團十郎娘」の詞章から、『團十郎娘』 と呼ばれることもあるこの演目は、強い女性のイメージを演出する事もある演目です。

『近江のお兼』[おうみのおかね]と呼ばれるこの演目は、通称で『晒女』と呼びます。市井の日本舞踊家達には、今日この通称の 『晒女』のほうが、通りがよいのかもしれません。

汐汲[しおくみ]

能の「松風」にその趣向を借りた演目といえます。

在原業平[ありわらのなりひら]の兄:行平[ゆきひら]が、その昔、須磨証へ流されたとき、姉妹の海女、松風と村雨[むらさめ] とを愛したという伝説が、能に取り入れられて『松風』となり、やがては歌舞伎舞踊・日本舞踊にも取り入れられた、と考えられます。

芝翫奴[しかんやっこ]

吉原の遊郭に、主人のお供をしてきた奴[やっこ]がはぐれ、片手に提灯[ちょうちん]を持って、 主人を探してまわる、という設定の舞踊です。上演時間は、およそ15分程度で、とてもシンプルな曲とも言えます。

二代目中村芝翫[なかむらしかん]が踊ったことから、この供奴にことを、『芝翫奴』[しかんやっこ] と呼ばれていますが、『供奴』[ともやっこ] とも言います。

芝翫傾城[しかんけいせい]

傾城[けいせい]とは、遊女の最高位とされる人をさしていいます。

これは、中国で、「君主が色に溺れて、城や国を滅ぼす美女」という意味からきている、と言われています。

また、この曲は、もと『傾城』[けいせい] ですが、二代目中村芝翫[なかむらしかん](四代目中村歌右衛門)が踊ったことから、『芝翫傾城』[しかんけいせい] と呼ばれるようになりました。

時雨西行[しぐれさいぎょう]

西行法師と遊女の、時雨の雨宿りの間の出来事を舞踊化しています。

題材は能の『江口』によっていますので、品格の漂う曲となっています。

賤機帯[しずはたおび]

梅若伝説に趣向を借りた、隅田川物のひとつです。

子供を失って隅田川の渡し場をさまよい歩く狂女・班女[はんにょ]を舟長[ふなおさ]がからかいます。

執着獅子[しゅうちゃくじし]

能『石橋』[しゃっきょう]は、歌舞伎に入ると、女形舞踊と変化しましたが、この執着獅子[しゅうちゃくじし]もそのひとつです。

全体的には、古風でゆったりとした曲となっています。『英執着獅子』 に同じ。

新曲浦島[しんきょくうらしま]

『浦島』と題名に付いていますが、浦島太郎は登場しません。

様々に変化する「海」を素踊りで描写し、表現している演目です。

新吉原雀[しんよしわらすずめ]

夏の葦原に群生する「よしきり」という鳥は、その鳴き声の特徴から『葭原雀』[よしはらすずめ]などと呼ばれましたが、 [よしはらすずめ]の音から、転じて「遊郭吉原の冷やかし客」もさして言うようになりました。

この演目は、先に長唄『吉原雀』[よしわらすずめ]が作られ、後に清元が作られた事から、『新吉原雀』[しんよしわらすずめ] ともよばれるようになりました。

助六[すけろく]

歌舞伎十八番の『助六』のエッセンス的な内容の演目といえます。

歌舞伎十八番の『助六』の中の、河東節の助六の花道での出端を取り入れて、 移行した演目となっています。

隅田川[すみだがわ]

能の『隅田川』からとった作品群を隅田川物と言う場合がありますが、この曲はその代表的な作品です。

また狂女ものの代表作とも言われていて、たびたび上演されて親しまれている演目でもあります。