【日本舞踊】演目選:か行のカテゴリ
鏡獅子[かがみじし]
日本舞踊の代表作のひとつといってよい『鏡獅子』は、新歌舞伎十八番のひとつでもあります。
前半の初々しい少女から、後半の獅子への変身が見どころの演目です。
加賀屋狂乱[かがやきょうらん]
『加賀屋狂乱』は、男性の狂乱物の舞踊です。
男性の狂乱物としては、最も有名なもののひとつ『保名』[やすな]と共通点が多くあります。
鐘ヶ岬[かねがみさき]
『道成寺』の歌詞、「鐘に恨みは数々ござる」からはじまり、「思いそめたが縁じゃえ」までで終わり、 その後を割愛する場合が多くあります。
鐘の岬[かねのみさき]
『道成寺』の歌詞、「鐘に恨みは数々ござる」からはじまり、「思いそめたが縁じゃえ」までを地唄から移した作品です。
雷船頭[かみなりせんどう]
船頭は、隅田川のいなせな若者の象徴として登場しますが、ときには、船頭を、女船頭とする場合もあります。
最後の踊り地に向けて、奇想な展開をみせる演目です。
別名では、『夏船頭』 とも呼ばれます。
勧進帳[かんじんちょう]
能の『安宅[あたか]』を舞踊化した踊り。
能の舞台を日本舞踊の舞台に移した【松羽目物[まつばめもの]】として、舞台には松と竹をはじめとする、 能舞台から取り入れた装置を施しています。
勢獅子[きおいじし]
山王祭の御神酒所前で、鳶頭や芸者の手古舞、若衆たちが集まる中で踊る仕抜き形式がとられることが多い演目です。
喜撰[きせん]
『六歌仙容彩』[ろっかせんすがたのいろどり]のひとつである、『喜撰』[きせん]は、平安時代の名僧喜撰法師をかり、 江戸に置き換えて踊る演目です。
『六歌仙容彩』[ろっかせんすがたのいろどり]にあるように、もと小野小町をめぐって思いを打ち明けるが、その恋は成就しない、 という変化舞踊のひとつだけに、喜撰法師は、粋な坊主という役柄に仕立てられています。
京鹿子娘道成寺[きょうがのこむすめどうじょうじ]
「女形舞踊の集大成」、「舞踊界で最高の演目」とも評される、日本舞踊における最高傑作中の傑作ともいえる【京鹿子娘道成寺】。
この名作を上演できることは、プロの舞踊家にとっても、市井の舞踊家にとっても、アマチュア舞踊家にとっても、 最高の栄誉とされている。それほどの権威と面白さを兼ね備えた名曲なのではないでしょうか。

草摺引[くさずりびき]
兄・曽我十郎の危機を聞いた弟・曽我五郎が鎧を持って出かけようとするところ、これを止めようとする小林朝比奈 (女性で上演される場合は、妹・舞鶴)が引き合う、という趣向の演目。
鎧の胴の下部分に付いているびらびらした部分のことをさして、草摺[くさずり]といい、朝比奈(または舞鶴) はこれを引いて止めることから、『草摺引』といいます。
葛の葉[くずのは]
享保十九年(1734)大阪竹本座初演の『蘆屋道満大内鑑』[あしやどうまんおおうちかがみ]四段目の道行をさして、通称『葛の葉』。 これを独立させたもの。
黒塚[くろづか]
悪鬼である老女岩手[いわて]が熊野の僧・祐慶[ゆうけい]ら一行を襲うが、 逆に法力で解脱させられるというストーリーになっています。
能の『黒塚』からとっているが、能以上に新しい解釈が加えられた演目です。その哲学的な命題を浮き彫りにした格調の高さが、 高い評価を得た演目でもあります。
傾城[けいせい]
傾城[けいせい]とは、遊女の最高位とされる人をさしていいます。
これは、中国で、「君主が色に溺れて、城や国を滅ぼす美女」という意味からきている、と言われています。
傾城浅間嶽[けいせいあさまがだけ]
浅間物は、中国の伝説と結びついてできた舞踊ですが、女性の情念の深さが霊魂の執念の深さと重なったかたちで表現され、 恐ろしい姿を演出するものがおおくあります。
元禄花見踊[げんろくはなみおどり]
春、桜満開の上野に、丹前侍・湯女[ゆな]・若衆・町娘・町人・座頭・奴[やっこ]などの元禄風俗を彩るさまざまな人が集います。
総踊りの代表作といわれる演目です。
恋傾城[こいけいせい]
この曲は、もと『傾城』[けいせい] ですが、唄い出しの「恋と云う文字の姿~」という詞章からとって、『恋傾城』とよばれるようになりました。
傾城[けいせい]とは、遊女の最高位とされる人をさしていいます。
これは、中国で、「君主が色に溺れて、城や国を滅ぼす美女」という意味からきている、と言われています。
寿式三番叟[ことぶきしきさんばそう]
寿式三番叟として今日伝わっているのは、明治中期、豊沢団平[とよざわだんぺ]が復曲したものです。
義太夫の寿式三番叟が二人の三番叟でリズミカルな調子であるのに対して、長唄の寿式三番叟のほうは、 儀式性を重んじた調子になっています。
独楽[こま]
浅草寺[せんそうじ]の境内の独楽売りが、独楽の由来を語り、独楽を使う振りを踊ると、 いつしか独楽売りが独楽そのものに変身してしいます。
江戸の風俗を舞踊化した演目ですが、独楽売りが独楽に変身するという独特の発想が親しまれ、 今日では多くの日本舞踊流派で踊られています。
子守[こもり]
豆腐屋におかずの油揚げを買いに行った子守の娘が、鳶[とび]に油揚げをさらわれてしまいます。
追った子守の娘が転んでしまうと、背負った赤子が泣いてしまう。あわててあやし、故郷の越後を懐かしみながら、面白く踊る、 という趣向の演目です。